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20代なのに歯がボロボロ|原因と改善策を歯科医が解説

虫歯、歯周病
20代なのに歯がボロボロ|原因と改善策を歯科医が解説

若者の虫歯や歯周病が増加しており、20代で歯がボロボロで悩む人が増えてきています。

食生活の乱れや不十分な口腔ケアなど、さまざまな原因が指摘されています。

一度ボロボロになった歯は、そのまま放っておけば次第に状態が悪化し、最悪の場合、歯を失う可能性もあります。

20代こそが、自分の歯を残すための大切な時期なのです。

本記事では、20代で歯がボロボロになる原因を歯科医の視点から解説するとともに、予防法と的確な治療方法について詳しくお話しします。

今すぐ歯を守る行動に移さずに、後悔しないためにも、ぜひ最後までご覧ください

 

20代で歯がボロボロになる原因とは?

20代で歯がボロボロになる原因は4つ考えられます。

・虫歯

・歯周病

・外傷

・噛み合わせ

1つずつ解説していきます。

 

虫歯

虫歯は、口の中の細菌が作り出した酸によって歯の表面があらわれたエナメル質が溶けて穴が開いて進行する病気です。虫歯を引き起こす主な原因菌はミュータンス菌と呼ばれる連鎖球菌です。

糖分の多い食べ物や飲み物を摂りすぎると、口の中の細菌がその糖分を栄養源として増えて酸をたくさん作り出します。特に間食で甘い菓子やジュースなどを良く食べる習慣がある人は虫歯になりやすくなります。

また、食後にしっかり歯を磨かないと、酸に溶けかけたエナメル質の表面に細菌のできた粘着性のある薄い膜(プラーク)が付着したままになります。プラークが重なり固まると歯石になり、さらに虫歯が進行しやすくなります。

虫歯が進行すると、最後は歯根まで進み、歯を失う原因となります。

 

歯周病

歯周病は、歯周組織(歯肉、歯根膜、歯槽骨)に炎症を起こす病気です。

歯周病の直接の原因は、歯垢(プラーク)の中の細菌が作り出す毒素です。プラークを放置すると歯石になり、さらに細菌が増殖しやすくなります。

さらに、以下のような要因があると、歯周組織の抵抗力が低下し、歯周病になりやすくなります。

・喫煙

・ストレス

・糖尿病

・免疫力の低下

・不規則な生活リズム


歯周病が進行すると、重度の歯肉炎や歯周炎になり、最悪の場合は歯を失う危険があります。

 

外傷

転倒や物を口に当ててケガをすると、歯が外力を受けて割れたり亀裂が入ったりする外傷が起こります。前歯だけでなく奥歯も強い衝撃を受けると破損します。

さらに強い衝撃があると、歯が本来の位置からずれる脱臼や、歯全体が抜けてしまう完全脱落が起こる可能性があります。

歯だけでなく、歯根や歯肉にも外傷が及ぶと、将来的に歯周病など別の問題が生じる危険性が高まります。

スポーツ外傷や事故などで歯に衝撃が加わることでも、歯がボロボロになることがあります。


関連記事:歯がボロボロすぎて歯医者に行けない方へ|不安を解消する方法

歯がボロボロの状態を放置するリスク

・虫歯や歯周病の進行する

・噛み合わせの悪化する

・見た目が悪化する

・発音が悪くなる

 

虫歯や歯周病の進行する

虫歯が深く進行すると、歯の神経が露出する可能性があります。神経が露出すると、食事や飲み物の熱さや冷たさで強い痛みを感じるようになります。

放置が続けば、次第に虫歯部分が大きくなり、やがては歯冠全体が崩壊してしまいます。歯冠の大半が失われてしまうと、通常の治療では歯を残せなくなる可能性が高くなります。

歯周病が進行すると、歯肉が次第に後退し、本来は歯肉に覆われているはずの歯根部分が露出します。露出した歯根面は着色しやすく、さらに歯が動揺しやすくなります。

歯と歯肉に隙間(歯周ポケット)ができると、そこにプラーク(バクテリアの付着物)が溜まりやすくなり、炎症が起きやすくなります。ポケットが深くなれば、抗生物質を使っても細菌を取り除くのが難しくなります。

最悪の場合、歯周病が重度に進行すれば、歯を支える組織が破壊されて、歯を永久に失う恐れがあります。

 

噛み合わせの悪化する

虫歯や歯周病が進行して歯を失うと、上下の歯の噛み合わせがズレてバランスを欠くようになります。噛み合わせが1ヶ所でもずれてしまうと、他の歯にも無理な力が加わり、さらに噛み合わせが悪化していきます。

噛み合わせが極端に悪化すると、食事をしっかり噛み締められなくなります。十分な咀嚼ができないと、消化にも影響を及ぼします。

また、歯がない部分で噛んだり、無理な噛み方をすると、顎関節に負担がかかり、顎関節症を起こす可能性があります。

 

見た目が悪化する

虫歯が進行すると、その部分の歯が黒ずんだり、欠けたり、くぼみができたりして、見た目が悪くなります。前歯に虫歯ができると、笑った時などに特に目立ちます。

虫歯の治療でクラウンやインレーなどの被せ物をした場合も、次第に古びたり、はがれてきたりして、歯の見た目が悪化する可能性があります。

歯周病で歯肉が次第に後退すると、通常は歯肉で覆われている歯根部分が露出し、着色して目立つようになります。

歯周病が進行すると、動揺した歯が徐々に位置がずれていきます。歯の並びが崩れると、見た目の印象も悪くなります。

 

発音が悪くなる

虫歯や外傷で前歯が欠損すると、「サ行」「タ行」「ナ行」などの発音に支障が出ます。前歯で舌を押さえながら発音する子音が、きちんと発音できなくなります。


奥歯の臼歯が欠損すると、「シャ行」「ジャ行」「チャ行」などの発音がくっきりしなくなります。臼歯で空気の通り道を調節しながら発音するこれらの子音が、不明瞭になる可能性があります。

 

20代で歯がボロボロの場合の治療方法

20代で歯がボロボロの場合の治療方法は3つ考えられます。

・インプラント

・入れ歯

・ブリッジ

 

インプラント

インプラントは、欠損した歯の代わりに人工の歯根(インプラント体)を顎骨に埋め込み、その上に人工の歯冠(クラウン)を取り付ける最新の補綴治療です。自分の歯とほとんど区別がつかない自然な見た目と機能性が得られます。

 

インプラントのメリット

インプラントは自分の歯と同じように顎骨に固定されるため、入れ歯のような浮き沈みやガタつきがありません。噛む力も強く、発音や食事もストレスなく自然な感覚で行えます。また審美的にも自分の歯とよく似た自然な見た目が得られます。

定期的なメンテナンスさえすれば、半永久的に機能します。一方、入れ歯は5~10年程度で作り直す必要があり、費用も度重なるので長期的にはインプラントの方が経済的です。

 

インプラントのデメリット

インプラント1本あたりの費用は、概算で30万円前後かかります。複数本の場合は100万円以上の費用がかかる可能性があります。

また、インプラント手術は、ごくまれに手術時の出血や術後の感染症、知覚異常などのリスクがあります。全身状態の良好な者に限られます。

 

入れ歯

入れ歯は、失った歯の部分を人工の歯で補う最も一般的な補綴治療です。歯を失った個所に合わせて、装着できるように作られた取り外し可能な歯科補綴物です。

主に以下の2種類があります。

・部分入れ歯

残存歯が一部あるときに使う入れ歯で、金属やプラスチック製の床に人工歯が取り付けられています。隣の歯に小さな留め具をつける必要があります。

・総入れ歯

全ての歯を失った場合に使う入れ歯で、上顎や下顎の歯茎全体を人工歯が覆うタイプです。歯茎に密着させて使います。

 

入れ歯のメリット

入れ歯は治療法の中では比較的低コストで作製できます。1つの入れ歯で10万円前後が一般的な相場です。インプラントに比べるとかなり安価です。

また、歯を抜歯してから2~3週間程度で仮の入れ歯が作れるため、短期間で欠損部分を補う事ができます。

 

入れ歯のデメリット

いくら精密に作られていても入れ歯は自分の歯ではありません。発音時や食事時に違和感を感じることが多々あります。

特に総入れ歯の場合、上下の噛み合わせがうまくいかず、食べ物が噛みづらかったり、ガタつきを感じたりします。

合っていない入れ歯を使い続けると、歯茎を痛めて潰瘍になる可能性があります。定期的な調整が必要不可欠です。

 

ブリッジ

ブリッジは、失った歯の部分に人工の歯(ポンティック)を取り付け、その両側の健全な歯(支台歯)にかぶせ物(クラウン)をして固定する補綴物です。つまり、欠損歯の両隣の歯を支えに、その間に人工歯を架け渡す形になります。

 

ブリッジのメリット

ブリッジは人工歯と天然歯が連結しているため、入れ歯に比べてずっと自然な見た目と噛み心地が得られます。発音の違和感も少なく、食事や会話がスムーズにできます。

入れ歯と違い、ブリッジでは顎堤(歯茎の部分)に人工歯が直接載らないため、顎堤が次第に薄くなっていく心配がありません。

 

ブリッジのデメリット

ブリッジを作製するには、欠損部の両隣にある健全な歯(支台歯)を削り、被せ物をする必要があります。その分、歯の寿命が縮まります。

ブリッジの構造上、歯と歯茎の境目に隙間ができやすく、そこにプラークが溜まりやすいため、歯周病になりやすくなります。

関連記事:歯がボロボロの悩みを解決|最適な治療法を紹介

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20代で歯を失わないための予防方法

20代で歯を失わないための予防方法を紹介します。

・正しい歯磨き方法

・定期的な歯科検診

歯がボロボロになる原因の多くは、虫歯や歯周病の放置です。

正しいセルフケアを心がけて、定期的な検診を受けて虫歯や歯周病の早期治療が大事になります。

 

正しい歯磨き方法

歯磨きは、虫歯や歯周病を防ぐための最も基本的な予防ケアです。しかし、単に歯を磨いているだけでは不十分で、正しい方法で行わないと症状が悪化する可能性もあります。

20代から正しい歯磨き習慣を身につけることが大切です。

 

定期的な歯科検診

歯科検診は、虫歯や歯周病の早期発見と予防が主な目的です。自覚症状が出る前から、歯や口腔内の異常を発見し、適切な処置をすることで、重症化を未然に防げます。

また、検診時のクリーニングによって歯垢(プラーク)を徹底的に除去できるため、虫歯や歯周病のリスクを下げる効果があります。

 

20代で歯がボロボロだけどお金がない場合

20代で歯がボロボロだけどお金がない場合、歯の治療に踏み切れないと感じるかもしれません。しかし、歯の問題を放置すると、症状がさらに悪化し、将来的により大きな負担となる可能性があります。

まず、歯科医院で相談することをおすすめします。歯科医師に正直に経済的な事情を伝え、どのような治療方法があるのか、費用はどの程度必要なのかを確認しましょう。段階的な治療計画を立ててもらうことで、無理なく治療を進められる場合があります。

また、お住まいの自治体によっては、低所得者向けの歯科治療補助制度が用意されていることがあります。役所や保健所に問い合わせて、利用可能な制度がないか確認してみてください。


関連記事:歯がボロボロでも大丈夫!お金がない人のための簡単な解決方法

 

監修者 山田 嘉宏(やまだ よしひろ)

20代なのに歯がボロボロ|原因と改善策を歯科医が解説

医療法人社団隆嘉会 ソレイユデンタルクリニック 理事長


1990年 昭和大学歯学部 卒業
1990~1992年 東京医科歯科大学補綴科 勤務
1992~1993年 茨城県友部歯科診療所 勤務
1993~1999年 品川区共立歯科 分院長 勤務
1999~2003年 よしひろ歯科クリニック 開院
2003年 医療法人社団隆嘉会 よしひろ歯科クリニック 開院
2014年 医療法人社団隆嘉会ソレイユデンタルクリニック 開院

資格


・厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
・日本口腔インプラント学会専門医
・IDIA(国際歯科インプラント協会/旧 ADIA(アメリカ歯科インプラント協会))専門医/指導医
・DGZI(ドイツ口腔インプラント学会)専門医/指導医
・ISOI(国際口腔インプラント学会)専門医/指導医
・ICOI(国際口腔インプラント学会)認定医
・日本臨床歯周病学会歯周病認定医

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