前歯4本のインプラント治療にかかる費用や期間を紹介
「前歯4本を失った場合、インプラント治療しか選択肢がないのか」と迷っていませんか?
前歯を失った後のインプラント治療を検討すると、「費用がどれくらいかかるのか?」「治療期間はどのくらい必要なのか?」「どんな治療法があるのか?」と、さまざまな疑問や不安がある方も多いのではないでしょうか?
前歯4本のインプラント治療には、複数の治療方法があります。
また、治療方法によって費用や期間も大きく異なるのが現実です。
そこで、今回は以下の内容について解説します。
・前歯4本のインプラント治療方法と費用
・前歯4本のインプラント治療にかかる期間
・前歯4本のインプラント治療は保険適用になる?
・前歯4本のインプラント治療の費用を抑えるための方法
この記事を読むことで、前歯のインプラント治療についての正しい知識を理解し、自分の予算に合った治療法を選べるようになります。
前歯4本のインプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
歯のお悩みはよしひろ歯科クリニックへ
お問合せ:ご予約・お問い合わせフォーム
電話番号:03-5498-4618
前歯4本のインプラント治療方法と費用
前歯4本のインプラント治療には、主に2つの方法があります。
・2本のインプラント体+ブリッジ
・4本の独立したインプラント体
どちらの方法を選ぶかで、見た目や使い心地、そして何より費用が大きく異なります。
2本のインプラント体+ブリッジ
両端に2本のインプラント体を埋入し、それを土台として4本の歯をブリッジで補う方法が一つ目の選択肢です。
インプラント体の数が少なくて済むため、手術の回数や負担が減ります。
また、顎の骨の状態があまり良くない患者さんでも選択できる可能性が高いです。
ただし、ブリッジ部分は連結しているため、歯ブラシや歯間ブラシでの清掃が少し難しくなります。
毎日のお手入れには少し工夫が必要になるでしょう。
インプラント+ブリッジ治療法は費用を抑えたい方や、手術の負担をなるべく減らしたい方に向いています。
2本のインプラント体+ブリッジの費用
2本のインプラント体とブリッジを組み合わせた治療の費用は、約70万~100万円が一般的です。
価格はインプラントの種類やブリッジの材質によって異なります。
また、歯科医院や地域によっても価格差があるため、治療前に複数の医院で相談するのもおすすめです。
4本の独立したインプラント体
失った前歯4本それぞれにインプラント体を埋入する方法も選択肢の一つです。
独立型インプラント治療は、より自然な見た目と高い安定性を実現できます。
各歯が独立して埋め込まれるので、天然歯に近い感覚で食事や会話を楽しめます。
また、一部分に問題が生じた場合でも、その部分だけを修理できるのが利点です。
独立型インプラントは歯ブラシが入りやすい構造になっているため、毎日の歯磨きが簡単です。
お手入れのしやすさが長期的な口腔健康の維持につながります。
ただし、4本分のインプラント体が必要になり、費用は比較的高額です。
4本の独立したインプラント体の費用
4本すべてに独立したインプラントを埋入する場合、1本あたり約30万円から50万円で、合計約120万~200万円の費用となります。
高額ではありますが、より自然な見た目と機能性を重視する方には適した選択肢です。
また、長期的に見ると、メンテナンスのしやすさから総合的なコストパフォーマンスが良い場合もあるでしょう。
関連記事:インプラント1本の費用はいくら?前歯と奥歯の値段を紹介
前歯4本のインプラント治療にかかる期間
インプラント治療は一日で終わるものではなく、数ヶ月にわたる治療期間が必要です。
患者さんの口腔内状態によっても治療期間は異なります。
2本のインプラント体+ブリッジ治療ステップ
・初診・検査・診断:1~2週間
・インプラント埋入手術:1日(両端2本のみのため比較的短時間)
・オッセオインテグレーション期間:2~4ヶ月
・上部構造装着:2~3週間
・全体の治療期間:早くて3ヶ月、通常4~6ヶ月
4本の独立したインプラント体
初診・検査・診断:1~2週間
インプラント埋入手術:1日(4本埋入のため2本のインプラント体+ブリッジよりもやや治療時間が長め)
オッセオインテグレーション期間:2~6ヶ月
上部構造装着:3~4週間
全体の治療期間:早くて3ヶ月、通常5~8ヶ月
もし骨造成が必要な場合は、さらに数ヶ月長くなる可能性があります。
前歯4本のインプラント治療は保険適用になる?
一般的なインプラント治療は保険適用外です。前歯4本のインプラント治療も、全額自己負担となるのが基本です。
ただし、特殊な状況では保険が適用される場合があります。
例えば、がんなどの治療で顎の骨を一部切除した後の治療や、先天性の疾患で永久歯が欠損している場合です。
また、事故などの外傷により歯を失った場合は労災保険が適用される可能性があります。
上記の特殊な条件に当てはまらない限り、自費診療として全額自己負担になります。
そのため、事前に資金計画を立てておきましょう。
医療ローンなどの分割払いに対応している歯科医院も多いので、相談してみるのもおすすめです。
前歯4本のインプラント治療の費用を抑えるための方法
インプラント治療は高額になりがちですが、いくつかの方法で費用を抑えることができます。
・2本のインプラント体+ブリッジを選ぶ
・インプラントの種類や素材を選ぶ
・歯科医院ごとの治療費を比較する
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
2本のインプラント体+ブリッジを選ぶ
4本すべてに独立したインプラントを埋入するよりも、2本のインプラント体とブリッジの組み合わせによって、費用を大幅に抑えられます。
実際に、治療費は半分程度になる可能性も高いのです。
インプラント+ブリッジ治療法では、見た目や機能性をそれほど損なわずに、経済的な負担を軽減できます。
特に前歯は見た目が重要なので、上部構造の仕上がりをしっかり確認しましょう。
インプラントの種類や素材を選ぶ
インプラントには、メーカーや製品ごとにさまざまな種類があります。
素材や構造も異なるため、ご自身のご予算やお口の状態に合ったものを選択するのがポイントです。
ただし、価格だけで選んでしまうと、十分な安全性が確保できない場合もあります。
安心して治療を受けるためにも、信頼できる歯科医師と相談しながら、納得のいくインプラントを選びましょう。
歯科医院ごとの治療費を比較する
インプラント治療の費用は歯科医院によって大きく異なります。
そのため複数の医院で相談や見積もりを比較するといいでしょう。
ただし安さだけで選ぶのではなく、医師の経験や実績、治療後のサポート体制なども含めて総合的な判断が大切です。
都市部と地方では価格差がある場合もあるでしょう。
無理なく通える範囲で選択肢を広げてみるのも一つの方法です。
また、インプラントは治療後のメンテナンスも重要なので、続けて通いやすい場所かどうかも事前に確認しておくと安心です。
まとめ
前歯4本のインプラント治療には、「2本のインプラント体+ブリッジ」と「4本の独立したインプラント体」という2つの主な選択肢があります。
費用は前者が約70万~100万円、後者が約120万~200万円と大きな差があるのです。
治療期間は通常4~8ヶ月程度かかり、保険適用は特殊なケースを除いて難しいのが現状です。
費用を抑えるためには、治療方法の選択や素材の検討、医院の比較などが有効でしょう。
インプラント治療は長期的な口腔内の健康と美しさを左右する重要な決断です。
前歯のインプラント治療を検討している方は、本記事の内容を参考に、自分に最適な治療法を選びましょう。
関連記事:前歯6本のインプラント治療にかかる費用や期間を紹介
監修者 山田 嘉宏(やまだ よしひろ)
医療法人社団隆嘉会 ソレイユデンタルクリニック 理事長
1990年 昭和大学歯学部 卒業
1990~1992年 東京医科歯科大学補綴科 勤務
1992~1993年 茨城県友部歯科診療所 勤務
1993~1999年 品川区共立歯科 分院長 勤務
1999~2003年 よしひろ歯科クリニック 開院
2003年 医療法人社団隆嘉会 よしひろ歯科クリニック 開院
2014年 医療法人社団隆嘉会ソレイユデンタルクリニック 開院
資格
・厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
・日本口腔インプラント学会専門医
・IDIA(国際歯科インプラント協会/旧 ADIA(アメリカ歯科インプラント協会))専門医/指導医
・DGZI(ドイツ口腔インプラント学会)専門医/指導医
・ISOI(国際口腔インプラント学会)専門医/指導医
・ICOI(国際口腔インプラント学会)認定医
・日本臨床歯周病学会歯周病認定医
歯のお悩みはよしひろ歯科クリニックへ
お問合せ:ご予約・お問い合わせフォーム
電話番号:03-5498-4618